2週間に1回、見積書作成のためのデータを2〜4日かけてデータ編集し、データベース化。いくつかのファイルを確認しながらデータインプットしていた。細分化されたVBAをちょこちょこっと変更して再利用。時間がかかるのと人的ミスが多く発生するので大変だった。

前任の担当者は配置換えでどこかに行ってしまった。細分化されたVBAのメンテナンスは誰でもできるものではない。新任の担当者は疑問に思いつつ2週ごとの作業を黙々とこなす日々でした。過去10年近く、同じ事の繰り返しで「何とかしなきゃ」とお客様は考えていました。

インプットとなるデータのレコードを徹底的に見直し、構造を把握。不正レコード【備考1】の検査方法を確立することで自動化に目途が立つ!!高速のVBAを使用し、DBインポートデータを生成。後続の見積書作成システムも刷新。 【備考1】 信じられない事なのですが、ASCIIコードであるはずのOracleエクスポートデータ(CSV)の中に、「印書不可能」文字が含まれているのです!!16進数で値を確認せざるを得ないデータを、平気にエクスポートしてデータ交換するのは反則だと思いませんか!?

ある文献【備考2】に「積極的手抜き」という言葉があります。面倒くさい処理を何とかして簡単にコンピュータにやらせて作業効率を上げることを端的に表現した言葉です。人の判断で行なう処理の内、機械化できる部分は機械化し、作業効率を上げるのはシステムエンジニアの基本的な業務です。可視データを区別・判別することが可能な動作は必ず機械化出来ます!!そのようなシステムをどんどん作って、「人しか出来ない仕事」の時間を増やすことがコンピュータ利用の原点だと思います。 【備考2】 The Art of UNIX Programming Eric S.Raymond 著　長尾高弘訳

■効果：960〜1920倍の効率アップ!!

■コスト：1人2週あたり8〜16万円が5千円、年間195〜403万円のお得!!